農園・直売所
野菜の一口知識
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 ●旬の野菜  「甘藷」(サツマイモ)  2018/9
 9月の野菜は「甘藷」(サツマイモ)です。
 「藤沢でサツマイモ」といってもあまりピンとこないかもしれませんが、昭和初期には藤沢市域で生産されている農産物の中で、甘藷が生産額第一位だったそうです。
 戦前から戦中のころ生産されていた甘藷は「高座赤」「太白」「源氏」といった品種で、主に関西方面や東京の神田市場に出荷され「相州甘藷」として名を馳せていたと言われています。
 当時、藤沢駅前に千俵あまりの芋俵が並んだそうで、壮観な出荷風景だったようです。
 戦後は、食料増産が第一だったことから、味はともかく実が大きくなる「沖縄百号」などの品種が導入され、食用としてだけでなく、全国各地に建設された澱粉工場の原料となったそうです。
 さて、現在藤沢で生産されている甘藷は、117の経営体(農家等)が生産しており、作付面積は7ヘクタール(2015年農林業センサス)となっています。
 生産されている品種としては、関東地方で代表的な品種と言われている「ベニアズマ」、オレンジ色の果肉で甘みが強く、ねっとりとした食感の「安納芋」、紫芋の中では糖度も高く食味がいいと評判の「パープルスイートロード」など様々な品種の甘藷が生産されています
 比較的新しい品種としては、今までの甘藷の甘さを「はるかにしのぐ」品種として登場した「ベニハルカ」や、絹のような舌ざわりといわれる滑らかな食感が特徴の「シルクスイート」などが生産されています。
 9月になると直売所に様々な品種の「甘藷」が並ぶので、食べ比べをしても面白いですね。名前負けしない品種かどうか確かめてみてはいかがでしょうか。
 ●旬の野菜  モロヘイヤ  2018/8
 8月の野菜は「モロヘイヤ」です。
 クレオパトラもよく食べていたと言われているモロヘイヤは、アフリカ北部からインド西部原産の緑黄色野菜です。エジプトでは五千年以上前から栽培されてきたと言われていますが、日本で栽培が始まったのは1980年代という比較的新しい野菜です。
 本市でも生産量はそれほど多くありませんが、栽培にそれほど手がかからないことから、毎年安定した生産が行われています。
 JAさがみの共販出荷としては、藤沢北営農経済センターから毎日約60キロのモロヘイヤが出荷されています。そのほとんどが市内の市場に出荷され、市内スーパーの店頭に並んでいるようです。
 共販出荷以外にも、わいわい市や生産者直売所で販売されています。
 モロヘイヤはカロテンの含有量が野菜の中でトップクラス、ビタミンやカルシウムも豊富で大変栄養価の高い野菜といえます。
 ただ注意しなければいけないのは、モロヘイヤの実(さやと種)には毒性があるので、家庭菜園等で栽培している方は気をつけてください。スーパーや直売所で販売されているモロヘイヤには、実の部分が入ることはないので安心してください。
広報ふじさわにも掲載していますが、8月27日に「藤沢産モロヘイヤを収穫してイタリア料理を作ろう」という講座を行います。申し込み締め切りは8月15日ですので、参加希望の方は奮って応募ください。
 藤沢産のモロヘイヤを食べて、この酷暑をのりきりましょう!
 ●旬の野菜  トウモロコシ  2018/7
 7月の野菜は「トウモロコシ」です。5月の空豆、6月の枝豆に続き、収穫してからの時間が重要な野菜のナンバーワンといっても過言ではない「トウモロコシ」は、最も地産地消に向いた野菜です。
 藤沢市で生産されている「トウモロコシ」の主な品種は「ゴールドラッシュ」です。糖度が高く、先端まで実がびっしり付くのがこの品種の特徴です。
 わいわい市でも「朝どり」の「トウモロコシ」がたくさん並びますが、午前中にほとんど売り切れてしまうほど人気です。早朝に収穫した「トウモロコシ」をその日のうちに食べられるなんて藤沢っていいところですよね。
 藤沢産の「トウモロコシ」は7月20日ごろまでがシーズンです。お近くの直売所で「朝どり」の「トウモロコシ」をお買い求めください。
7月14日(土)午後3時から藤沢駅北口の特殊街路「サンパレット」で開催される「ふじさわ元気バザール~藤沢野菜市~」でも新鮮な「トウモロコシ」が並びますよ!是非買いにきてください!
 ●旬の野菜  枝豆  2018/6
 6月の野菜は「枝豆」です。先月の「そら豆」につづいて今回も豆類。豆は季節商材なので売る時期を逃さないよう農家の皆さんも大変気を使っています。
 さて、ご存知の方も多いと思いますが、「枝豆」とは大豆が熟す前の未熟果なんです。大豆同様栄養価も高く、タンパク質が豊富で、ビタミンB1、B2、C、さらには葉酸も多く含まれており「健康寿命日本一」を目指す藤沢市にはぴったりの野菜です。
 「枝豆」は鮮度が命ですが、直売所などではよく「枝付き」で販売されていたりします。
「枝付き」のほうが鮮度感があるように見えるからだと思いますが、これには諸説あり「枝付き」だと実の水分が枝に逆流して蒸発してしまうので、収穫後枝からサヤをとり、鮮度保持機能のある袋にいれたほうが鮮度を保つことができるともいわれています。
 「枝豆」産地では袋詰めが主流となっていますし、私も袋詰めを購入します。
 藤沢で生産されている枝豆の品種は、茶豆系の「湯あがり娘」や「神風香」「夏風香」などが代表的な品種ではないでしょうか。
 また、時期は遅く(10月上旬)なりますが、神奈川県在来大豆の「津久井在来」も「枝豆」で食べても甘みが強くておいしいです。藤沢のおいしい枝豆とビールで夏をのりきっていきましょう!
 ●旬の野菜  ソラマメ  2018/5
 今月の旬の野菜は「ソラマメ」です。さやが空に向かって成長するため「空豆」、さやが繭のように見えるため「蚕豆」とも書きます。
ソラマメからシーズンが始まる藤沢の豆類ですが、豆類は鮮度が命です。鮮度が命ということは、豆類は「地産地消」向きの野菜なんです。畑と食卓が近い藤沢だからこそ豆類の本当のおいしさを味わうことができるんです。
ソラマメはさやから出して空気にふれると急激に鮮度が落ちるので、なるべくさやに入った状態のものを直売所などでお買い求めください。わいわい市藤沢店でもちらほらと店頭に並び始めましたが、5月の中旬ごろが出荷のピークになりそうです。さやから出してゆでて食べるのが一般的ですが、さやのまま焼く「焼きソラマメ」も風味があっておいしいですし、天ぷらやパスタに入れてもおいしいですよ!
 ●旬の野菜  春キャベツ  2018/4
 今月の旬の野菜は「春キャベツ」です。藤沢市のキャベツ栽培は昭和3~4年頃には全盛を迎えましたが、その後ヨトウムシの大被害にあい減少しました。当時、ヨトウムシの防除は箸でつまんで取り除いていたそうです。気の遠くなる作業ですね。
終戦後、キャベツ栽培が復興したのは昭和25年頃からで、病害虫防除の確立や食生活の改善による消費拡大に伴って栽培面積が拡大していきました。
昭和51年には国の指定産地となり、県内市場や東京市場に出荷されています。「春キャベツ」の代表的な品種は「金系201号」です。昭和40年代から主力品種として定着し、今でも作り続けられているロングセラー商品です。
本市の「春キャベツ」は「秋まき春どり」が基本で、だんだん寒くなってきて虫の活動が少なくなってきた頃に種をまき、虫が活発に動き回る前に収穫時期を迎える作型なので、農薬の使用を最小限にとどめることができます。
「春キャベツ」は葉の巻きが緩く、一枚一枚の葉がやわらかいので、かるく茹でて鰹節とお醤油かポン酢で食べるのがおすすめです。「藤沢の春」を感じることができますよ。
 ●旬の野菜  菜の花  2018/3
 3月、春をいち早く告げる野菜といえば「菜の花」ですね。スーパーなどでは周年出回っていますが、それは食用に品種改良されたものであり、本来「菜の花」とは、アブラナ科の黄色い花の総称で、1種類だけを限定したものではありません。直売所では多種多様な「菜の花」が並んでいます。例えば、小松菜や白菜など本来花のつぼみがつく前に、全て収穫してしまうようなものでも、黄色い花のつぼみがついたものを「菜の花」として直売所で販売されていたりするのです。食べ比べてみると、違いが分かって面白いですよ。そんな「菜の花」の中でも、神奈川県の伝統野菜として作り続けられているのが「のらぼう菜」です。もともと川崎市や東京都あきるの市で栽培されていましたが、藤沢でも最近栽培されるようになってきました。「のらぼう菜」の食味は、一般的な「菜の花」と比べ苦味が少なく、茎は甘く、アクもないため、おひたしやサラダに向いています。「菜の花」は出始めの頃が特においしいので、春めいてきたなと思ったら、お近くの直売所へ出かけてみてください。春の味覚を楽しめますよ。
 ●旬の野菜  わけぎ  2018/2
 この連載を始めてから、2月になったら「わけぎ」のことを書こうと思っていました。「わけぎって何?」とか、「こねぎの一種だよね」って思っている人が多いのではないかなと思いますが、「わけぎ」はネギと玉ねぎの雑種で、種ではなく球根で育つ野菜なんです。「こねぎ」のように薬味として使う方もいると思いますが、玉ねぎの血が入っているので、ネギと玉ねぎの雑種り、味噌で和えて「ぬた」にして食べるのがおすすめです。
 厳寒期の2月は、昔から出荷できる野菜が少なく、その端境を埋めてくれたのが「わけぎ」でした。目立たない野菜ですが、出荷量で広島県、福岡県、愛知県についで、神奈川県は全国4位という「わけぎ」産地なんです。本市でも六会を中心に生産されていますが、球根(種球)を自家採取(採種)しており、小出村(現在の遠藤付近)で当時栽培しているときから自家採取(採種)していると言われていますので、藤沢の「わけぎ」は「在来種」「固定種」と言えるのではないかと思います。もっと注目されるべき野菜「わけぎ」は、この寒さの影響で若干生育が遅れていますが、2月の中旬から下旬にかけてが出荷のピークとなりそうです。わいわい市をはじめ、市内のスーパーにも藤沢産の「わけぎ」が並びますので、是非「ぬた」にして食べてみてください。
 ●旬の野菜  ほうれん草  2018/1
 あけましておめでとうございます。
新年最初のおすすめ野菜は「ほうれん草」です。昨年10月の台風によって、市内で生産されている「ほうれん草」は大半が流されてしまい、生産者はまきなおしを余儀なくされました。
そのため年末までは出荷が少なく高値が続きましたが、ようやくまきなおした「藤沢産ほうれん草」が豊富に出回るようになってきました。
「藤沢産ほうれん草」は露地栽培のものなので、寒気にあたって葉は肉厚になり、さっとゆでることによってその肉厚の葉がやわらかくなって、北関東のハウス栽培のほうれん草とは違った、本来ほうれん草がもつ「おいしさ」を味わえる逸品です。
寒波が来ると丈が伸びなくなるので、もしかしたら年末の寒波で少し小さめの「ほうれん草」が多くなるかもしれませんが、緑の濃いおいしい「藤沢産ほうれん草」を是非味わってください。
 ●旬の野菜  長ネギ  2017/12
  今年も残すところあと1ヶ月。1年あっという間ですね。12月の旬の野菜は、長ネギです。関東では千住ネギに代表される白い部分を食べる白ネギ、関西では九条ネギに代表される緑の部分も食べる葉ネギが主流となっています。藤沢ではもちろん白ネギが主流なんですが、12月になると「泥ネギ」の出荷が始まります。「泥ネギ」はただ洗ってないネギと思われがちですが、畑で抜いたままの状態で店頭に並ぶので、ごまかしのきかない「作品」です。何度も土寄せをして、手をかけた「泥ネギ」は藤沢の農家がどれだけ技術レベルが高いかがわかる逸品です。洗うのが面倒くさいな・・などと思わず、直売所等で見かけたら泥のついたネギを手に取ってみてください。