野菜の一口知識
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 ●旬の野菜  ソラマメ  2018/5
 今月の旬の野菜は「ソラマメ」です。さやが空に向かって成長するため「空豆」、さやが繭のように見えるため「蚕豆」とも書きます。
ソラマメからシーズンが始まる藤沢の豆類ですが、豆類は鮮度が命です。鮮度が命ということは、豆類は「地産地消」向きの野菜なんです。畑と食卓が近い藤沢だからこそ豆類の本当のおいしさを味わうことができるんです。
ソラマメはさやから出して空気にふれると急激に鮮度が落ちるので、なるべくさやに入った状態のものを直売所などでお買い求めください。わいわい市藤沢店でもちらほらと店頭に並び始めましたが、5月の中旬ごろが出荷のピークになりそうです。さやから出してゆでて食べるのが一般的ですが、さやのまま焼く「焼きソラマメ」も風味があっておいしいですし、天ぷらやパスタに入れてもおいしいですよ!
 ●旬の野菜  春キャベツ  2018/4
 今月の旬の野菜は「春キャベツ」です。藤沢市のキャベツ栽培は昭和3~4年頃には全盛を迎えましたが、その後ヨトウムシの大被害にあい減少しました。当時、ヨトウムシの防除は箸でつまんで取り除いていたそうです。気の遠くなる作業ですね。
終戦後、キャベツ栽培が復興したのは昭和25年頃からで、病害虫防除の確立や食生活の改善による消費拡大に伴って栽培面積が拡大していきました。
昭和51年には国の指定産地となり、県内市場や東京市場に出荷されています。「春キャベツ」の代表的な品種は「金系201号」です。昭和40年代から主力品種として定着し、今でも作り続けられているロングセラー商品です。
本市の「春キャベツ」は「秋まき春どり」が基本で、だんだん寒くなってきて虫の活動が少なくなってきた頃に種をまき、虫が活発に動き回る前に収穫時期を迎える作型なので、農薬の使用を最小限にとどめることができます。
「春キャベツ」は葉の巻きが緩く、一枚一枚の葉がやわらかいので、かるく茹でて鰹節とお醤油かポン酢で食べるのがおすすめです。「藤沢の春」を感じることができますよ。
 ●旬の野菜  菜の花  2018/3
 3月、春をいち早く告げる野菜といえば「菜の花」ですね。スーパーなどでは周年出回っていますが、それは食用に品種改良されたものであり、本来「菜の花」とは、アブラナ科の黄色い花の総称で、1種類だけを限定したものではありません。直売所では多種多様な「菜の花」が並んでいます。例えば、小松菜や白菜など本来花のつぼみがつく前に、全て収穫してしまうようなものでも、黄色い花のつぼみがついたものを「菜の花」として直売所で販売されていたりするのです。食べ比べてみると、違いが分かって面白いですよ。そんな「菜の花」の中でも、神奈川県の伝統野菜として作り続けられているのが「のらぼう菜」です。もともと川崎市や東京都あきるの市で栽培されていましたが、藤沢でも最近栽培されるようになってきました。「のらぼう菜」の食味は、一般的な「菜の花」と比べ苦味が少なく、茎は甘く、アクもないため、おひたしやサラダに向いています。「菜の花」は出始めの頃が特においしいので、春めいてきたなと思ったら、お近くの直売所へ出かけてみてください。春の味覚を楽しめますよ。
 ●旬の野菜  わけぎ  2018/2
 この連載を始めてから、2月になったら「わけぎ」のことを書こうと思っていました。「わけぎって何?」とか、「こねぎの一種だよね」って思っている人が多いのではないかなと思いますが、「わけぎ」はネギと玉ねぎの雑種で、種ではなく球根で育つ野菜なんです。「こねぎ」のように薬味として使う方もいると思いますが、玉ねぎの血が入っているので、ネギと玉ねぎの雑種り、味噌で和えて「ぬた」にして食べるのがおすすめです。
 厳寒期の2月は、昔から出荷できる野菜が少なく、その端境を埋めてくれたのが「わけぎ」でした。目立たない野菜ですが、出荷量で広島県、福岡県、愛知県についで、神奈川県は全国4位という「わけぎ」産地なんです。本市でも六会を中心に生産されていますが、球根(種球)を自家採取(採種)しており、小出村(現在の遠藤付近)で当時栽培しているときから自家採取(採種)していると言われていますので、藤沢の「わけぎ」は「在来種」「固定種」と言えるのではないかと思います。もっと注目されるべき野菜「わけぎ」は、この寒さの影響で若干生育が遅れていますが、2月の中旬から下旬にかけてが出荷のピークとなりそうです。わいわい市をはじめ、市内のスーパーにも藤沢産の「わけぎ」が並びますので、是非「ぬた」にして食べてみてください。
 ●旬の野菜  ほうれん草  2018/1
 あけましておめでとうございます。
新年最初のおすすめ野菜は「ほうれん草」です。昨年10月の台風によって、市内で生産されている「ほうれん草」は大半が流されてしまい、生産者はまきなおしを余儀なくされました。
そのため年末までは出荷が少なく高値が続きましたが、ようやくまきなおした「藤沢産ほうれん草」が豊富に出回るようになってきました。
「藤沢産ほうれん草」は露地栽培のものなので、寒気にあたって葉は肉厚になり、さっとゆでることによってその肉厚の葉がやわらかくなって、北関東のハウス栽培のほうれん草とは違った、本来ほうれん草がもつ「おいしさ」を味わえる逸品です。
寒波が来ると丈が伸びなくなるので、もしかしたら年末の寒波で少し小さめの「ほうれん草」が多くなるかもしれませんが、緑の濃いおいしい「藤沢産ほうれん草」を是非味わってください。
 ●旬の野菜  長ネギ  2017/12
  今年も残すところあと1ヶ月。1年あっという間ですね。12月の旬の野菜は、長ネギです。関東では千住ネギに代表される白い部分を食べる白ネギ、関西では九条ネギに代表される緑の部分も食べる葉ネギが主流となっています。藤沢ではもちろん白ネギが主流なんですが、12月になると「泥ネギ」の出荷が始まります。「泥ネギ」はただ洗ってないネギと思われがちですが、畑で抜いたままの状態で店頭に並ぶので、ごまかしのきかない「作品」です。何度も土寄せをして、手をかけた「泥ネギ」は藤沢の農家がどれだけ技術レベルが高いかがわかる逸品です。洗うのが面倒くさいな・・などと思わず、直売所等で見かけたら泥のついたネギを手に取ってみてください。
 ●旬の野菜  大根  2017/11
 だいぶ寒くなってきて、あったかいおでんが食べたい季節になってきました。
 好きなおでんの具「不動の1位」といえば「大根」ですよね。11月になると直売所の棚にたくさんの大根が並ぶようになってきます。最もポピュラーな品種の「青首大根」は、形が整っていて、畑で成長すると地上へせり上がってくるので引き抜きやすく、収穫が簡単です。藤沢の直売所では、葉付きの状態で販売されることが多く、その青々とした葉っぱを見ると「新鮮さ」が一目で分かります。大根の葉はサッとゆでて、菜飯にしたり、ごま油で炒めたり、煮物の彩りにしたり様々な使い方ができます。
 11月下旬には、煮物やなますに向いている中ぶくれの「三浦大根」も直売所に並び始めます。三浦大根は食味はいいのですが、真ん中がふくらんでいて収穫に労力がかかるため、だんだん生産量が減ってきてしまいました。そこで神奈川県は三浦大根のような白首の味の良さと、青首のように総太りで収穫のしやすさを持った白首大根の品種を育成し、平成27年に「湘白」(しょうはく)という新しい大根をつくりました。まだまだ生産量は少なく、直売所で見かけることも希ですが、見かけたら是非食べて欲しいです。おでんやぶり大根で「湘白」のおいしさを味わってください。
 ●旬の野菜  サトイモ  2017/10
 秋ですね~ 秋といえば「サトイモ」ですね!
 藤沢でも土垂(どだれ)や石川早生(いしかわわせ)といった「ねっとり系」の品種や赤い芽が特徴の「ほくほく系」のセレベスという品種が栽培されています。9月中旬頃から「わいわい市」などの直売所に並び始めて、10月には数量も増えてきます。漁港の直売所で買ったイカと「わいわい市」で買ったサトイモで煮物なんていかがでしょう?
 特徴的な品種としては、神奈川県が育成した「俵芋」という俵に似た形のサトイモがあるので、直売所で見かけたら是非食べてみてください。
 ●旬の野菜  落花生  2017/9
9月になると食べたくなるのが「落花生」ですね。  生の落花生は「この時期しかない!」というプレミア感があります。  落花生は花の付け根から、ひげ根のようなものが伸びてきて、それが土に刺さり土の中に豆ができるという変わった作物です。  全国的には炒って食べるのが主流ですが、直売所等で売っている生の落花生は、茹でて食べるのが最高です。わいわい市ではネットに300グラムから500グラム程度の落花生を入れて販売しています。茹で時間が30分以上かかりますが、好みの堅さに茹で上げ、しっとりした食感の落花生は「産地」でしか味わえない特別なものだと思います。  生の落花生が出回る時期は、今月がピークです。今年は天候の影響で、出荷時期が若干遅れ気味ということですが、直売所に並び始めているので、見かけたら是非食べてみてください。
 ●旬の野菜  ナス  2017/8
 夏野菜といえば「ナス」ですね!  ナスの成分はほとんどが水分ですが、紫の皮には「ナスニン」というポリフェノールの一種が含まれています。ナスニンは活性酸素の働きを抑え、血液をきれいにし、動脈硬化や高血圧を予防する効果もあると言われています。
 この時期直売所に行くと、短ナスの代表品種「千両2号」をはじめ、長くて皮のやわらかい「長ナス」、緑色のヘタが特徴の「米なす」、みずみずしくてアクが少なく、生でも食べることのできる「水ナス」、他にもゼブラ模様のナスや、青ナス、白ナスといったカラフルなものまで、毎日食べても飽きないくらい様々な品種のナスが並んでいます。
 おいしいナスの選び方は、皮に張りとつやがあり、ヘタまわりの実の部分が白く縁取りされているものを選びましょう。よく「トゲが痛いぐらいのものが新鮮」と言われますが、最近は「トゲなし」の品種が多くなっているので、トゲだけで新鮮さを判断しないほうがいいですよ。やはり全体的なつやと手に取ったときの重量感が重要ですね。
 新鮮な「藤沢のナス」を食べて、夏をのりきりましょう!