お魚の一口知識
katasegyoko片瀬漁港
 ●お魚の一口知識  鯛  2017/4
4月は入学や進学、そして新社会人などの新しい門出の季節、また桜の花が咲き日本の暦では特別な息吹を感じる時期です。
この時期のお祝いの席にはメデタイという語呂合わせから、定番になっているタイ。赤い色や味なども縁起がいい場面にぴったりの魚です。
タイは水がぬるんでくると産卵のために浅場にやってきます。その卵を産む前の脂ののったタイを季節に合わせて桜ダイと呼び珍重しています。
自然の海の中での魚の習性に合わせた「旬」は養殖物では味わえない天然の恵みです。刺身、塩焼き、タイ飯、タイ茶漬け、潮汁、カブト煮など捨てるところがありません。価値ある新しいスタートに花を添える、地元で しかできない贅沢なお祝いになります。

三月半ばに片瀬漁港の「みなと春まつり」がありました。だんだんと春の魚が増え、直売所ではタイやヒラメ、イワシ、アジ、カマスなど江の島沖で獲れた新鮮な魚がたくさん出ていました。子供たちには水槽を置いてワラサやサメ、カワハギなどをつかんでいました。まつりでは、鵠沼海岸で獲れる大きな湘南ハマグリもありました。 湘南シラスは3月11日から解禁になりました。全く姿が見えない日や大漁の日などまだ漁にバラツキがあるようですがだんだん安定してくるでしょう。

自分で魚料理となると尾頭付きの魚は面倒です。お店ではマナ板の前に立つのを板前、横にいるのが脇板と呼ばれ、煮物担当までを板前と呼ぶのだそうです。調理場で焼いたり揚げたりしている人たちは板前とは呼ばない ようで厳しいヒエラルキーですが、自分で料理すれば立派な板さん。旨い料理を想像すれば包丁を研ぐのも楽しくなります。以前料理屋さんで魚料理は99%が仕入れ次第と聞いたことがあります。面倒な下処理は漁港の直 売所で捌いてくれます。目の前の海で獲れる新鮮な魚を楽しく料理して春満喫です。