果物の一口知識
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 ●旬の果物 なし  2018/07
 7月のくだものといえば・・・お待たせいたしました。ようやく「藤沢のくだもの」の季節がやってまいりました。「藤沢のくだもの」の先頭バッターは「なし」です。
 現在、日本で流通している「なし」は大きく分けると「日本なし」「西洋なし」「中国なし」に分類できます。
 「日本なし」は「幸水」や「豊水」といった果皮が褐色になる「赤なし」、「二十世紀」に代表される果皮が黄緑色になる「青なし」がありますが、藤沢で生産されている「日本なし」のほとんどが「赤なし」です。
 「西洋なし」の代表的な品種としては、山形がトップシェアの「ラフランス」、新潟県産がギフトで人気の「ルレクチェ」があげられます。いずれも藤沢で生産されていますが、数量は極僅かです。
 「中国なし」は全体的に流通量も少なく、皆さん馴染みがないかもしれませんが、北海道の余市で生産されている「千両なし」や「鴨梨(ヤーリー)」「慈梨(ツーリー)」といった品種が流通していますが、藤沢では見たことないですね。
 さて、今年の藤沢産の「なし」ですが、花の時期から1週間から10日程生育が早く、7月上旬には神奈川県育成品種の「あけみず」が直売所の店頭に並びそうです。
 最も生産量の多い「幸水」は7月下旬には販売スタートになる見込み。今年は果物全体的に前進傾向なので、いつものつもりで買いに行くと販売が終了しているというケースも考えられるので、早めに買いに行くことをお勧めします。
 ●旬の果物 さくらんぼ  2018/06
 6月のくだものといえば・・・やっぱり「さくらんぼ」ですかね。残念ながら藤沢ではほとんど栽培されていませんが、6月になるとようやく国産の露地モノのくだものが出回りはじめます。
 さくらんぼ、桃、すもも、杏、梅など果実の真ん中に種があるものが出回りはじめるのですが、これらを「核果類」といいます。核果類の内、藤沢でよく見かけるのは梅くらいかと思いますが、かつては「桃の藤沢」と言われていたこともあったそうです。
 しかし、桃は害虫による被害が多く、時期的にも入梅後に収穫となるため病気にもかかりやすいため、ほとんど生産されなくなってしまいました。
 ところが最近(といっても10年ほど前になりますが・・)「ひめこなつ」という超極早生種の桃が農研機構によって開発され、梅雨入り前に収穫することができるということで、果実に袋かけをする必要もなく、病害虫の防除も比較的簡単ということもあり、これを生産振興していけば「桃の藤沢」復活か!!
という気もして、なんとか進めていきたいなあと考えているところです。
 藤沢の直売所でもたまに「ひめこなつ」を見かける時もあるのですが、まだまだ「幻の桃」レベルです。野菜は「豆類」、くだものは「核果類」で藤沢の農業を盛り上げていきたいですね。
 ●旬の果物 スイカ  2018/05
 5月は国産の果物が少ない月で、スーパーの店頭には輸入のブドウやグレープフルーツなどが並びます。そんな中でピークを迎える国産の果物といえば「スイカ」です。「えっ、スイカの旬は夏でしょ?」と思う方がほとんどだと思いますが、元熊本担当のセリ人としては、5月は「スイカ」なんです。
私が担当していたころはゴールデンウィークなど関係なく、毎日熊本から10t車10台分のスイカを入荷し、毎晩スイカに押しつぶされる夢を見たものです。ちなみにそのスイカの産地は「夢大地」鹿本です。その鹿本で栽培されているスイカは奈良県のスイカ育種会社「萩原農場」が育種した「祭りばやし」シリーズが中心だったのですが、実は神奈川県でも戦後の1949年に萩原農場が育種した「富研号」が「高座スイカ」として栽培され、東京や横浜で爆発的な人気となったそうです。
その後、連作障害や栽培の難しさなどから栽培が減少し、1958年頃には「富研号」は消滅してしまいました。ところが、この品種はむかし懐かしいということで、全国各地から要望があり、萩原農場から復刻販売され、2011年にはお隣の市ではありますが、綾瀬市で「富研号」の栽培が復活しているそうです。藤沢でも復活してほしいですね。
 ●旬の果物 梨の白い花  2018/04
 くだものとしては「旬」とは言えませんが、間もなく梨の白い花が満開期を迎えます。梨の花は晩生種の「新高」等から咲き始め、「豊水」、「あきづき」の後に「幸水」という順に花を咲かせます。早く花を咲かせたものほど収穫時期が遅くなるのが梨の特徴です。
今年は桜の開花と同様に梨の開花も例年より早く、出荷が始まるのも早くなりそうです。数か月後に食すことのできる「藤沢の梨」の味を想像しながら、真っ白な梨の花を眺めるというのも趣があっていいですよね。
ちなみに梨の花の花言葉は「愛情」だそうです。藤沢の生産者が愛情込めて育てた梨の木に、きれいな花が咲き、そしておいしい実をつける、視覚と味覚両方で梨を楽しむことができるのが、藤沢のいいところですね。
 ●旬の果物 イチゴの販売容器  2018/03
 またイチゴと思われてしまうかもしれませんが、イチゴが好きなので3月もイチゴについて書かせていただきます。今回はイチゴの販売容器についてです。ほんの十数年前までイチゴといえば「透明のパックに2段詰め」というのが一般的でしたが、今では「緩衝材が敷かれた平パック一段詰め」を多く見かけるようになったと思いませんか。
透明パックの2段詰めだとスーパーの売り場でパックを手に取り、ひっくり返してイチゴの裏が白くないか確認する消費者が多く、それによって品物が傷み、商品価値がなくなることがイチゴを販売していく上での課題でした。現在、栽培されている品種はイチゴ全体が赤くなる品種ばかりなので、いわゆる「裏白」を消費者が確認する必要がなくなりました。また大玉で果皮がやわらかいという品種が多いため、緩衝材を敷いて一段詰めにすることで、商品ロスをなくすように産地は努めています。
消費者の行動や心理をよみ、満足度をあげるため産地は常に努力しています。3月は一般家庭のイチゴの月間購入量が最も多い月と言われています。皆さんもイチゴの販売容器についても意識して購入していただけたらうれしいです。
 ●旬の果物  イチゴ「生食用」 2018/02
 12月に続いて「イチゴ」について書かせていただきます。12月はクリスマスケーキに使う「業務用」について書きましたが、2月は「生食用」について書いていきたいと思います。皆さんは「イチゴ」の品種の中で一番好きな品種は何ですか?「とちおとめ」「あまおう」「紅ほっぺ」などさまざまな品種がスーパーのイチゴ売り場に並んでますよね。わいわい市にも「とちおとめ」「さちのか」「紅ほっぺ」などが出荷されていますが、売り場にこんなにたくさんの品種のイチゴが並ぶようになったのは、実は最近のことなんです。
そもそも日本のイチゴ栽培は1898年に新宿御苑で福羽先生がはじめ、その後1905年に「福羽」という自分の名前をつけた品種を育成しました。その「福羽」を静岡県や神奈川県で栽培しはじめ、藤沢市では1919年に「福羽」の栽培がはじまったとされています。その後「宝交早生」や「女峰」などが一世を風靡し、全国的には西の「とよのか」東の「女峰」の時代があり、「女峰」の後継品種「とちおとめ」の一人勝ちに「あまおう」が挑むという時代を経て、今では各県一品種時代に突入しています。関東でも各県でオリジナル品種を育種し、栃木県は「スカイベリー」、茨城県は「いばらキッス」、埼玉県は「かおりん」「あまりん」、千葉県は「チーバベリー」という新品種を導入しています。
 現在、神奈川県でもオリジナル品種の「イチゴ」を育種しているようですが、見た目も美しくて、おいしく、神奈川の生産者がつくりやすい品種をつくっていただけるものと信じておりますが、新品種が完成した際にはネーミングにも気を使っていただければと思います。
 ●旬の果物  藤沢産不知火 2018/01
 先月はイチゴの相場について書きましたが、昨年のクリスマスイチゴの相場は、上げるタイミングは早かったものの、結果としては前年同様最高値が1,300円となりました。
さて1月のおすすめくだものですが、そろそろハウスものの中晩柑類が出始めます。西南暖地から「清見」や「せとか」などのハウス柑橘が出荷され、果実専門店の店頭を彩っていますが、その中でも愛嬌のある形でひときわ目を引くのが「デコポン」です
実はデコポンは登録商標で、品種名は「不知火(しらぬい)」と言います。光センサーで糖度と酸度を計り、基準をクリアしたものだけが「デコポン」と名乗ることができます。残念ながら、本市のように光センサーのない産地は「デコポン」と名乗ることはできませんが、「デコポン」に引けを取らないハウス栽培の「不知火」が藤沢にもあるのをご存じですか。
数が少ないので、なかなかお目にかかることはないのですが、もしかしたら「わいわい市」に並んでいるかもしれません。「藤沢産不知火」を見かけたら是非味わってください。
 ●旬の果物  イチゴ 2017/12
 元イチゴのせり人の悪い癖で、12月になると今年のクリスマスのイチゴ相場はいくらまで行くかなと毎日チェックしてしまいます。
毎年15日頃から相場が上がり始め、1パック600円くらいから毎日50~100円程度あがっていき、22日に相場のピークを迎えます。ちなみに昨年は、とちおとめ(栃木県産)1パック(280g)が市場相場で1,300円まで行きました。
クリスマスケーキにのるイチゴは高級品ですね。今年はいくらまで行くんでしょうか。そんな高級品のイチゴですが、藤沢でもパッと思いつくだけでも5~6戸の生産者がいます。イチゴは生産部会がないので、正確な数はなかなか把握できませんが、藤沢で生産されているイチゴは、「とちおとめ」「さちのか」「紅ほっぺ」「おいCベリー」といった品種があります。
12月に出始めるとは思いますが、まだまだ数が少ないので本格的に店頭に並ぶのは年明けになってしまうと思います。ビタミンCが豊富な藤沢のイチゴ、直売所で見かけたら是非購入してください。
 ●旬の果物  早生(わせ)みかん 2017/11
 11月は「早生(わせ)みかん」がうまい!みかんが一番美味しいのは11月だと私は思っています。10月までは「極早生(ごくわせ)みかん」が店頭に並んでいますが、糖度が今ひとつだったり、酸味を強く感じたり・・・最近は極早生でもいい品種が出てきていますが、それでも早生にはかなわない。ということで11月、みかんが一番美味しい季節の到来です。各産地から一斉に早生みかんが出荷され、大相撲九州場所が始まる頃には出荷量も多くなり、市場で荷が動かなくなり「のこった、のこった」となったりもするのですが、とにかく11月のみかんは美味しいです。
 実は藤沢にもみかん畑があるんですよ!11月23日(祝)には藤沢のみかん畑でみかんを収穫して、そのみかんの皮を使って、今年度「藤沢マイスター」に選ばれた茶来未の佐々木茶師に「フレーバーティー」づくりの講座をしていただきます。講座に参加したい方は、11月7日締め切りなので早めに応募してくださいね!
 ●旬の果物  柿 2017/10
 西村早生、次郎、富有、刀根早生、平核無、秋の果物といえば「柿」ですね!
 柿には「甘柿」と「渋柿」があって、西村早生、次郎、富有は「甘柿」、刀根早生、平核無は「渋柿」です。スーパーなどで販売されている「渋柿」は、産地で炭酸ガスやアルコールによる「脱渋」をしてから出荷されるので、私たちが食べるときは甘くてなめらかな食感が楽しめます。
藤沢で栽培されている柿は「甘柿」が中心で、その中でも10月に出回る「太秋」(たいしゅう)がおすすめです。甘みが強く、梨のようにサクッとした食感が特徴です。皮に円を描くように細かいひび割れのような筋が入りやすい特徴があり、見た目が悪くなることもあるのですが、この筋が入った部分は糖度が高いと言われています。
皆さんも「太秋」を食べて藤沢の秋を感じませんか!

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